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コラム

【7月号②】父親よ、めざめよ!
【7月号②】父親よ、めざめよ!

 不登校の子どもたちを抱えて、戸惑い焦る母親たちを長年カウンセリングしてきた。

 不登校の子どもたちに安心できる居場所を保障するためには、母親の頑なな学校信仰を丁寧に解きほぐし、子どもへの共感力を高めてもらうしかないと確信しているからだ。

 不登校になる子どもたちは〝気〟(心的エネルギー)が失われ、命にかかわるところまで低下していることも少なくない。

 私は、子どもたちの〝気〟が満タンの場合を100とすれば、70を割ってしまうと自律神経のバランスが崩れて、さまざまな心身症状が出ると訴えてきた。

 朝起きられない、お腹が痛い、頭が痛い、めまい・吐き気がするなどが代表的な症状である。

 この段階は登校しぶりと言って、まだ午後から登校したり、親の車で送ってもらったりしながら、身体だけは学校に移すことができる。しかし、心はもうここにはないのだ。

 50を割ると朝起きようとしても起きることができなくなり、完全な不登校となる。

 この段階でも親が登校にこだわり登校刺激を続けると、それは激しい暴言や暴力を引き出すことになる。命を守る居場所を確保するために命がけの防衛機制が発動されるのである。

 〝気〟が30を割れば、危険水域となり、希死念慮がわき起こり、いつ命を手放してもおかしくはない状態である。

 この低下した〝気〟を回復させるためには、何よりも安心できる居場所が欠かせない。消費するエネルギーより回復するエネルギー量が勝る必要があるのだ。

 そのためには、自分の好きなこと、楽しめること、癒やされることなど、神経伝達物質の中でハッピーホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌される時間が十分に保障されなければならない。

 そして、時間をかけ心の傷を癒して、生きる力を回復していくのだ。そのためには何より安心できる時間が必要なのだ。

 家族みんなが〝気〟の回復プログラムを理解し、苦しんでいる子どもをあるがままに受け入れることができれば、回復にかかる期間がぐっと短くなる。

 しかし、ここで壁となって立ちはだかるのが父親である。母親よりはるかに学校信仰、学歴信仰が強固なことが多い。

 学校へ行けぬ我が子を受け入れることができず、指示・要求・命令・脅迫という否定的メッセージをシャワーのように浴びせかけ、子どもの安心基地づくりを妨害し続けるのだ。

 母親はカウンセリングを受けることによって、学校信仰から早目に抜け出すことができるが、企業社会の勝利者を自負している父親にとって、自ら敗者の道を選ぶわが子をなかなか許すことができない。

 そのため母親が板挟みとなり笑顔が失われてしまう。そうなると子どもの〝気〟の回復は長引くばかりとなる。

 集団に合わせようとして心が折れてしまった我が子の苦しみに寄り添うことができず、妻と子どもを責めるばかりでは、父親の資格はない。

妻から離婚を切り出されても仕方あるまい。妻は夫より子どもの方が何百倍も大事であると考えていることを肝に銘じて欲しい。

 父親がカウンセリングに参加してくれれば夫婦の絆は強まり、不登校の8割は解決する。

 父親たちよ、時代は大きく変わってきている。
企業への適応力より家族への共感力こそが何十倍も大事だということに早く目覚めて欲しい!




  • Posted by 2021年07月20日 (火) | コメントコメント(0

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