家族支援メンタルサポート協会〜家族を支援する力を身につけたいと願っている多くの皆様へ〜 

　オリンピックの強行開催と軌を一にして、コロナデルタ株が猛威をふるい、政府はお手上げ状態である。

　ほんのいっとき、オリンピックのメダルラッシュで気分は高揚したが、宴の後の現実はさながら戦場のようだ。

　出口が見えない中、国民の間のストレスは爆発寸前であり、感染者やその周辺に対して差別的・攻撃的言動が広がっている。国民の間の心理的分断は深刻である。

　国民に訴える力のない首相の下で感染拡大が続くならば、その修復には長い時間を必要とするだろう。

　今我々にできることは、やけを起こすことでもあきらめることでもなく、しぶとくしたたかにそしてしなやかに、自分を守り家族を守ることである。

そのためには、この襲いかかるストレスが少しでも緩和されることが必須と言えよう。

今こそ、コンプリメントの出番である。

　巣ごもりの時間を利用し、新しい取り組みを始めてみよう。絵を描く、楽器を鳴らす、新しい化粧法を試みる、断捨離に手をつける、洋服をリフォームする、自分史を書いてみる、ユーチューブを始めるなどなど、どんなことでもいい、今までやろうと思っていながら行動に移せなかったことにチャレンジするのだ。

　そして、一歩足を踏み出した自分をコンプリメントしてあげればいい。
人と接触ができない今、人から褒めてもらうことは難しくなっている。
とすれば、今こそ自分に対するコンプリメントが必要である。

　自分の前向きな行動力、取り組みの中身、その成果、感じた達成感など、どんな小さなことでもいい、自分を認め、褒めてあげよう。

「よくできた！」「一歩踏み出せた！」「長い間の念願が叶った！」「こんなことが自分にできると思わなかった！」「思っていたよりも才能があるかも…」

　声を出して自分を褒めることが大切だ。そうすれば、脳内神経伝達物質の中でハッピーホルモンと呼ばれるドーパミンが分泌される。気持ちが明るく前向きな気分になれるはずだ。騙されたと思ってやってみて欲しい。

今こそ、コンプリメントを！

しぶとく、したたかに、そしてしなやかに！