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コラム

【1月号②】共感力と想像力

 日米首脳の、弱者や異なる価値観を持つ人々への共感力と想像力の欠如は、目を覆うばかりである。

 アメリカの大統領のツイッターによる想像力を欠いた発信は差別的で、弱者に対する凶器以外の何ものでもない。

 わが国でも、同じ国民でありながら、沖縄の人々の哀しみや怒りを強権的に踏みにじる政府の姿には、共感性のかけらも感じられず、一国民として情けなくなってしまう。

 この首脳たちと同じように、周囲の仲間たちの心を平気で傷つけるような行為が中高生の間にも広がっている。今、いじめの多くがSNSを利用して行われているのだ。

 そしてそのいじめには、日米の首脳のように、被害者の苦しみに対する共感力や想像力が欠如しているのだ。お手本となるべき人たちの、共感力・想像力に欠けた強権的な姿も、決して影響なしとは言えないであろう。

 SNSを使いこなすには、自分が言われたらどう思うか、どれだけ傷つくか、また、そのことでどんな波紋が広がるかなど、周囲に対する共感力・想像力が欠かせない。これが不足した時には、利便性の高いSNSも凶器となることへの強い自覚が必要なのだ。

 共感力は豊かな〝ヒト体験〟〝モノ体験〟を通して培われる。そして、想像力は豊かな〝読書体験〟を通して身につくのだ。今、人の上に立つ人たちに、これらの体験が不足しているようだ。

 子どもたちから〝ヒト体験〟〝モノ体験〟〝読書体験〟が喪失してきている今、子どもたちに無条件にSNSの使用権を付与することは、いじめの温床を拡大することに他ならない。

 車は確かに便利であり現代社会に不可欠のものではあるが、コントロールを誤れば走る凶器と化す。それ故に、18才になって後、その能力があると認められた者のみが免許を取得でき、車の運転が許されるのである。

 使い方次第では凶器となりうるSNSとて同様である。15才までは準備期間として講習を受け、15才になって認定を受け、その使用権を付与されるというシステムが必要ではないだろうか。

 と同時に、子どもたちに〝ヒト体験〟〝モノ体験〟の場を増やし、本の読み聞かせを始めとする〝読書体験〟を増やす取り組みが必要であろう。

 共感力と想像力が欠如した社会は、人と人とのすれ違いによるトラブルが多発し、ひいては戦争につながっていく。

 たかがSNS、されどSNSである。利便性のみを取り上げるのではなく、闇の部分についてももっと議論がわき起こって欲しいと願っている。




  • Posted by 2019年01月13日 (日) | コメントコメント(0

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