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コラム

【2月号】心愛ちゃんの死

 千葉県野田市の小学四年生の心愛ちゃんが、父親の虐待によって幼い命を奪われてしまった。

 それにしても、子育て支援に関わる行政機関の大人たちの、何と責任感・使命感の乏しいことか、その劣化ぶりに開いた口がふさがらない。

 かつて子育てが大家族や地域の見守りの中で行われた時代とうって変わり、閉じられた狭い空間で、若い夫婦ないしは、母親のみによる子育て(孤育て)が行われている。全ての家庭が何らかの支援を必要としていると言えるだろう。

 そういう子育て環境の変化に、支援機関の専門的力量が全くついていけていないのだ。何とか追いつかねばという危機感も感じられない。何人のいたいけな子どもたちが生命を奪われなければ本気になってはくれないのだろうか。

 

 私が通う整骨院の若き院長の真心こめた手当てに、人工透析で疲れ果てた心と身体が癒されている。

 彼は言う。「患者様の痛みを少しでも取って差し上げ楽になって帰ってもらうのが、私の使命だと思っています。だから、毎日この専門性をアップさせるために勉強しています」と。そして「心愛ちゃんに関わった人たちは使命感が欠けているし、何より、仕事が楽しくなくて、いやいや仕事をしているんじゃないか。それは、ほめてもらえていないことも彼らのやりがいを奪うことになっているのでは」とも。

 彼の言うとおりだと思う。もっと若い人達に学びの場を用意し、現場で頑張りを評価するシステムが必要ではないだろうか。なぜなら、今回のように攻撃性の強い保護者と向き合うストレスは、生半可なものではないはずだからだ。

 一方で、妻へのDVや子どもへの虐待をする人は、常習性があり、アルコール依存症や薬物依存症と同じで一種の病気である。治療を受けないと治らないのだ。

 一度虐待が明らかになった親の元には、治療プログラムを終了しなければ子どもを帰してはならない。その点において、今回の児童相談所の認識は甘く、専門性に欠けている。

 それが故に悲劇が起き続けている。

 

 早急に、虐待をする親たちの治療プログラムの義務付けを求める法律の制定を急ぐとともに、子育て支援機関の元締めとして、子育て支援省の設置が必要であろう。




  • Posted by 2019年02月11日 (月) | コメントコメント(0

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