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コラム

【9月号】学校の新しい役割

8月4・5日の二日間にわたって、社団法人家族支援メンタルサポート協会が、家族支援カウンセラー養成講座を開催した。参加者80名のうち、半数近くが保育園の関係者であったが、その提出されたレポートには、明確な共通点があった。


それは、保育園の第一の柱は、当然、子どもたちの安心・安全な保育であることは言うまでもないが、第二の柱として、母親を含む家族支援の重要性が説かれていたことである。その背景には、子どもをどんなに可愛がっても、家庭が子どもにとって、安心できる居場所でなければ、せっかくの保育の成果が水泡に帰してしまうという、厳しい現実があるからだ。ある意味では、蟷螂の斧と言えようか。レポートには、バブルがはじけて以降、ここ十数年、支援を必要とする家族が急増していることも記されていた。家計収入の悪化もあって、若い母親たちの不全感は強まるばかりであり、家庭がぐらぐら揺れているのだ。母親の揺れがそのまま、そのまま、子どもたちの保育園での生活に反映しているといえる。


私は、思春期の子どもたちと向き合う中で、思秋期の母親たちへの心理的支援なしには、子どもたちの思春期の峠越えは、大きな困難を抱えると主張し、思秋期の母親たちを含む家族支援に力を注いできた。しかし、講演先の学校では、「学校の役割はあくまで、子どもに勉強を教えるところであって、家族支援は学校の役割ではありません。学校は子育て支援のセンターの役割を担うべきなどと言うようなことは、口が裂けても言わないでください。甘い事を言っては、家庭の最も重要な役割である躾の能力が揺らいでしまいます。学校は子どもの学力を保障し、家庭は子どものしつけに責任を負うという役割分担の明確化が必要なのです。」とくぎを刺されることが多い。しかし、家庭との間に一線を引く学校ほど、学習指導の面でも、親達の信頼を勝ち取る事が出来ずに、荒れている学校が少なくないのだ。


そういう中で、先日、新しい試みに挑戦しているある公立中学校に出会い、時代の流れを確信する事が出来た。関東の自然に恵まれた山里にあり、全校生徒37人の小規模校である。昨年は、生徒数が減り、廃校寸前に追い込まれたようである。しかし、市の小規模校特別認定制度により、市内全域からの通学が認められたことによって、小学校でずっと不登校だった生徒や、いじめで苦しんでいた生徒たちが次々に転入学。人の絆を大切にする地域の人々に支えられながら、傷ついた過去を持つ子どもたちの避難場所として、安心できる居場所として、息を吹き返しつつある。


「小規模校だから、親と面談の時間をたくさん取ることができるので、とにかく、親の苦しみに共感して、親を元気づけることに力を入れました。すると、子どもたちに笑顔が戻り、みるみる元気になっていくのです。学校も180度スタンスを変えて、家族の応援団にならないと、子どもの問題は解決しない事に気がつきました。小規模校だからできることかも知れませんが、まさに目から鱗です。」と、校長先生は、明るく語ってくれた。それは、子どもや親に対して、わからせようとする姿勢から、わかろうとする姿勢への転換である。


今、子どもたちを社会全体で育てなければ、税金を払うことのできる若者に育てることはできない。保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校の全てが家族支援という新しい役割を求められている。この新しい役割を積極的に担う事なしに、いじめの問題を解決する事も、低下するばかりの学校への信頼を回復することは難しいと言わねばならない。




  • Posted by 2012年10月22日 (月) | コメントコメント(0

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