菅首相が退陣を表明した。
コロナを終息させるどころか爆発的感染を招いた失政によって国民から見放された結果であろう。
それにしても伝える力に欠け、国民に寄り添うリーダーとしての適性がどこにも感じられない人物であった。
コロナ対策に無策だった安倍政権から引き継いだこの1年で、我が国は更に不幸を拡大させてしまった。
何よりも不幸のしわ寄せを喰ったのは子どもたちである。もう1年半以上も貴重な子ども時代を、不安と背中合わせで過ごさざるを得なくなっているのだ。
子ども時代の1年は大人たちの10年分に相当すると言われる。大人になると月日の経つのがどんどん早くなり、1年なんかあっという間に過ぎてしまう。
それは、新しい体験が少なくなり、既に体験したことの繰り返しとなって、ワクワクドキドキの新鮮味がなくなってしまうからである。
今振り返ってみても、想い出されるでき事は子ども時代のことが圧倒的に多い。食べ物の好みも方言もしっかり刷り込まれていて忘れることがない。
子どもたちから貴重な子ども時代の体験を奪ってしまった責任を菅さんには感じて欲しい。
反対の強かったGOTOキャンペーンやオリパラの開催がなければこれほどの感染爆発はなく、子どもたちもこんなに不安を抱えて二学期をスタートさせなくても済んだはずだ。
ゴールだと思ったら、ゴールが勝手に先へ先へと動いて行ってしまう。こんなことが何度も続いたら、子どもたちは何を信じればいいのか分からなくなってしまう。ストレスは溜まるばかりである。
子どもたちのストレス耐性をバケツに例えるならば、その大きさはまちまちである。大きなバケツの子どもは少々の不安を溜めこんでもオーバーフローすることはないが、小さなバケツの子どもはすぐにオーバーフローして、自律神経のバランスを崩すことになる。
ただでさえ今年は8月下旬から寒暖差が激しいために、寒暖差疲労と呼ばれる自律神経の乱れが生じ、心身の不調に追い打ちをかけている。
そのために、コロナ感染不安による自主休校も広がっている。しかし、オンラインによる授業を受けても自主休校は出席扱いとはならないという心ない対応もあるようだ。
子どもたち一人一人のバケツの大きさは違う。子どもたちの不安に寄り添って、お役所的対応はやめて欲しい。
菅さんが総裁選に出馬せずコロナ対策に専念するというのであれば、残り僅かな在任期間ではあるがその本気度を示して、少しでも子どもたちの不安に向き合ってもらいたい。
そして最後は原稿の棒読みではなく、自分の言葉で子どもたちに謝罪して欲しい。
「自分の見通しが甘かったためにあなたたちの楽しかるべき子ども時代を奪ってしまって、本当にごめんなさい!」
そのくらいは、大人であれば言えるでしょ。
- Posted by 2021年09月13日 (月) |
コメント(0)
この記事へのコメント
コメント投稿
※コメントは承認制のため、投稿をしてもすぐには反映されない場合があります。ご了承ください。
※スパム対策の為、お名前・コメントは必ず入力して下さい。
※記事が削除された場合は、投稿したコメントも削除されます。ご了承ください。