子どもたちにとっては制約の多い学校生活が今年も続きそうだ。
マスクを手放すことはできないし、食事は黙食、仲間と思い切りじゃれ合うことも許されない。ないない尽くしの学校生活である。
4月に高3に進級したばかりの孫娘は、入学以来校歌を歌う行事が中止になったり縮小したりで、校歌を歌う機会が殆どなく、3番まである校歌の1番しか歌えないと嘆いている。
この制約の多い学校生活は、知らず知らずのうちにストレスとなって、子どもたちの心身に微妙な影響を与えずにはおかないであろう。
ただでさえ、春から梅雨時にかけては気温の高低差が激しいという環境要因に、進学・進級・部活動入部・慣れない交通機関の混雑などの社会的要因も重なって、身体的・精神的にストレスがかかりやすい時期である。
そこへ出口の見えない制約だらけの学校生活がのしかかって来るのだ。
ストレスキャパシティーをオーバーして、自律神経のバランスを崩してもおかしくはない。
自律神経が乱れると
- 全身症状 … 倦怠感(だるい)・疲労感(疲れが取れない)・不眠(眠れない)
- 器官的症状 … 頭痛・頭重・動悸・息切れ・めまい・微熱・立ちくらみ・吐き気・下痢・便秘・冷え・しびれ
- 精神的症状 … イライラ・不安感・憂鬱な気分
などの不定愁訴と呼ばれるさまざまな症状が現れてくる。単発の症状ではなく、重ね着のように重なり合って現れてくるのだ。
今こそ、子どもたちのメンタルケアが必要な時はない。
学校の先生方には、鋭いアンテナで子どもたちの変化を見守り、早め早めに声かけをすることを心がけるとともに、進級・進学のこの時期に、子どもと共に自律神経のしくみを学ぶ機会を是非とも設定して欲しい。
このストレスのかかるコロナ禍の生活を生き抜くために、受け身で守りに入るだけでなく、この機会だからこそ、攻めの姿勢が必要だ。
この機会に一人でも多くの若者が自律神経のしくみを学び、自分のストレス度合いを自己チェックする力を身につければ、それはコロナが収束してからも役立つ一生ものの知的財産となる。
そうなれば、コロナ禍も否定的側面ばかりではなくなってこよう。
転んでもただでは起きないしたたかさが必要だ。
- Posted by 2022年04月18日 (月) |
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