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コラム

【6月号】米の価値を見直そう!
【6月号】米の価値を見直そう!

 小麦の価格が急上昇し、食生活に困窮する人が急増している。
このままでは栄養失調の子どもさえ生まれかねないと危機感ばかりが募る。

しかし、わが国には豊富な食糧資源が存在する。それが宝の持ち腐れになっているのだ。それはわが国古来からの主食である米である。

戦後、アメリカが自国の小麦をわが国に輸出するためにパン食を推進し、子どもたちの学校給食もパンを中心とした。そして、わが国の小麦の生産に制約を加えていったのである。

食生活の欧米化は米の消費量を減少させ、度重なる自然災害も追い打ちとなって、わが国の米作りは風前の灯火である。

私は50年に渡って、外国に食糧を依存することは国の存立を危うくするといい続けてきた。どんなに軍事力を高めても食糧が確保できないのでは、国が国として存立することはできないのだ。

政策の根本的な転換が必要だ。何よりも今一度米食を推奨し、米と小麦の二毛作を推進することだ。長い間、冬場雪の少ない西日本では米と麦の二毛作がポピュラーであった。

私も幼い頃から、冷たい北風を受けながら麦踏みに精を出したことを想い出す。自家用分は製麺所で夏はそうめんに、冬はうどんに交換し、家族の胃袋を満たしてくれた。それが今では自給率は12%でしかない。

輸入した小麦を政府が買い上げ、業者に売り渡すシステムだが、この売り渡し価格がこの一年で1.5倍になっており、この10月には更に高騰すると言われている。高騰しているのは小麦だけではない。食用油・調味料・肉類も激しく値上がりしている。

この危機的状況を乗り切るためには、政府の緊急対策が必要だ。今すぐに米を買い上げて、フードバンクを通じて貧困家庭に届けてほしい。米さえあれば、少なくとも飢え死にすることはない。米と塩があれば塩むすびができる。

子どもの頃、冠婚葬祭で出される塩むすびのおいしかったことが忘れられない。私は今でもお昼はおにぎりを食べることが多い。

と同時に、長期的な米の増産と麦の二毛作の拡大という、農業振興策が必要だ。円安によってトヨタだけが利益を増やし続けてもトリクルダウンは起きない。これ以上トヨタのような輸出企業のために食糧自給を犠牲にすることはやめるべきだ。

農業を新自由主義的枠組みに押し込めるのは天下の失政である。農業は経済合理性とは別の視点で位置づけ、保護育成すべき必要不可欠な分野である。

国際分業論が間違いであることがロシアの侵略戦争によって明らかになったはずだ。

食糧の自給こそ最高の安全保障である。




  • Posted by 2022年06月04日 (土) | コメントコメント(0

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