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コラム

【6月号②】男性優位主義(マチズモ)
【6月号②】男性優位主義(マチズモ)

 貧困や性暴力の当事者らへの公的支援も明記した「困難女性支援法案」が成立した。

助けを求める人々を、自己責任という名で抑圧し孤立化させてきた社会から、一人一人が幸せに生きる権利が保障されるような社会へと、ほんのちょっぴり変わり始めたようだ。

しかし、その変化の足を引っ張っているのが、わが国に長い間はびこってきた男性優位主義(マチズモ)であり、わが国のすべての法律やシステムは、おっさんエリートたちの男尊女卑の価値観でできあがっている。

わが国を含め東アジアの国々は、儒教の影響を強く受けた地域である。
社会が平穏であるためには、秩序が保たれなければならないとして、漢字二文字でその秩序を示したのである。主従・上下・左右・老若・長幼・男女・夫婦・親子・公私・天地・兄弟・姉妹などなど。

公私の関係でいえば、公の力が圧倒的に強く、私は黙って従うべしというのが、おっさんエリートたちの考えである。

この儒教社会は男性にとっては誠に都合の良い社会であり、女性の犠牲の上に男性は特権的地位にあぐらをかいてきたのである。

ゆえに彼らは、この居心地の良い環境を自ら手放そうとはしない。さまざまな理由をつけて、女性の社会進出を阻もうとするのだ。その結果はジェンダーギャップの指数が156ヶ国中120位という数字で示されている。

この数字が女性たちの怒りに火をつけたようだ。
長い間わが国では、お役所のお役人は男性オンリーであった。支援を求める人々への上から目線の冷ややかな対応に、どれだけの人が悔しい思いをしてきたことか。

自己責任という名の下に、子育てを含め大きな負担を強いられてきた女性たちが反旗を翻し始めている。結婚しない、子どもを産まない、結婚生活から早々にリタイアする、セクハラを告発するなど、女性のストライキとも呼ぶべき現象である。

コロナ禍ということもあるが、2021年の出生数は84万人となり、ますます減少の幅が大きくなっている。戦後のベビーブーマーの3分の1以下である。

わが国の未来を救うには、おっさんエリートたちの意識の変化を待ってはいられない。インパクトのあるショック療法が必要だ。

時代遅れの彼らを追放するには、議員のクォーター制の導入が一番である。そうすればあのフィンランドやスウェーデンのように女性首相を誕生させ、弱者や女性たちへ支援の輪を広げることもできるだろう。

男性優位の自己責任型国家から、女性目線の生活弱者支援国家へ少しでも近づくことができなければ、わが国はそう遠くない時期に沈没しそうである。




  • Posted by 2022年06月10日 (金) | コメントコメント(0

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