その背景には、子どもたちの自己肯定感の低下がある。その割合は世界最低水準である。これでは笑顔は生まれてこない。褒められて初めて笑顔は生まれるのだ。
誰に褒められたいのか。それはもちろん母親である。母親の笑顔での褒め言葉こそ、子どもを安心させ、やる気を引き出し、内なる能力を開花させるのだ。
その好例が輪島満貴子さん貫太さん楓さん親子である。貫太さん楓さん兄妹は、幼い頃自閉症と否定的な診断をされている。
しかし、満貴子さんは絵の才能という長所を見つけ、その才能を笑顔で支援し続けたのだ。
「欠点を責めず、長所を伸ばせば気持ちが楽になり、感動も大きくなる」と著書の中で語っている。これこそスペシャルタレントの子どもたちの子育ての原則である。
笑顔で応援すれば、どの子も天までのびる!
子どものカウンセリングを通して、どれだけ子どもたちが母親の笑顔を渇望しているか痛切に伝わってくる。
子どもは母親の笑顔のために、幼い頃から健気に頑張り続ける。
学校生活で躓いた子どもは、母親が笑顔をなくすと、母親から笑顔を奪った自分を責め続けることになり、家庭は出口のない負のスパイラルに陥ることになる。
世の母親たちよ、かけがえのないわが子の否定面にのみ目をやるのではなく、肯定面を目を皿にして見つける努力をしよう。
たとえ世界中の人が敵であったとしても、唯一母親だけでも味方でいてくれれば生き抜くことができる。
わが国には貫太・楓兄妹のように豊かな才能を持つ非定型発達型のスペシャルタレントの子どもたちが、定型発達型の子どもを前提とした学校教育で、力を発揮できずに埋もれている。
新しく発足する〝子ども家庭庁〟には、母親が笑顔を失わずに済むような具体的で力強い支援を実現してもらいたい。
- Posted by 2022年07月15日 (金) |
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