知的には高いが、パートナーに対する共感力に乏しく、白黒二分法で曖昧なことが苦手である。すべてがマイペース・マイルール・マイシステム優先で、定められたルーティンに従って生活しようとする。
自分の興味・関心のあることについては一方的にしゃべるが、相手の話を聞くことができない。パートナーのとりとめのないおしゃべりに付き合うことが苦手である。一度気分を害すると口をきかず、パートナーを無視し、気分が切り替わるのに時間がかかる。
夫の偏ったコミュニケーションによってパートナーが鬱に追いやられることを、近年カサンドラ症候群と呼ぶようになった。
高度専門職(キャリア公務員・大学教授・医者・弁護士・システムエンジニア等)として、社会的に活躍していることが少なくない。
ゆえに家庭での能力のなさを訴えても、周囲からは、しっかり稼いでいるのだから少々のことは目をつぶるべきだと共感してもらえないのだ。そうなると孤立感は深まるばかりである。
STパパと一緒に暮らすことの大変さを誰にもわかってもらえない悔しさ・切なさが、パートナーを鬱に追いやるのだ。
このSTパパを少しでも変えていくには、アサーティブを活用することが大切だ。
自分の辛さをあるがままの大きさで、相手を非難することなく、“私は今”というIメッセージを伝えるのだ。一度ではなく二度、三度と。
「私は今、心が折れかけている」「私は今、傷ついている」「私は今、あなたといることに疲れ果てている」などと、自分がいま感じている負の感情をさらりと表現してみてほしい。
また、こまめに手紙を書くこともすすめたい。STパパは視覚優位が多いので、話だけでは理解できないことも、何度も読み返すことで伝わることが増えてくる。
STパパはパートナーしか、家庭の一員としての能力を育てることができない。
そのためにもST気質への理解が必要だし、子供を含めてST家族としての関わりかたを学んでほしい。
拙著『楽妻楽母』(学びリンク)は大いに参考になるはずである。
- Posted by 2022年07月28日 (木) |
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