まさに巨星墜つという感じで、大きなショックに見舞われている。
護憲、反原発、神宮外苑の景観保存などの主張に全面的に共感するとともに、環境活動や被災地支援などその生き方を心からリスペクトしてきたからだ。
彼はわが国の進路を指し示す北極星のような存在であった。
わが国の護憲派リベラリストの屋台骨であった瀬戸内寂聴さん、大江健三郎さんと相次いで亡くなり、心が折れかかっていたところに追い打ちをかけるような悲報である。わが国のこれからが不安になる。
しかし、たじろいでばかりはいられない。坂本龍一さんは社会的な発言をするたびに、仕事が減ったといわれている。
わが国の民主主義の未成熟さを示しているといえようか。
彼はそれでもめげずに発信し続け、行動の先頭にも立ち続けてくれた。
彼ほどの影響力はなくとも、平和を享受してきた我々には、次世代にも平和を残すために、その意思を受け継いで声を上げ続ける責務がある。
戦争体験者、被爆者が減り続け、好戦的勢力が勢いを増す中で、市民の連帯が何よりも必要だと感じる。
坂本龍一さんが愛した憲法九条は、世界に誇る知的財産である。
その平和のバトンをしっかりと受け継ぎたい。
お疲れ様でした。
- Posted by 2023年04月19日 (水) |
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