君たちは、5月3日の祝日はどう過ごしただろうか。
この日は、憲法記念日と言って、君たちのような子供を含めて、すべての国民が平和で安心して暮らせるようにと、大事な決まり事を決めたお祝いの日なんだけど、このところ、この大事な決まり事をなくしてしまおうとする人が増えてきて、じぃじはいても立ってもいられない気分でした。
そこで、その一方的な流れを少しでもくい止めたいと思って、横浜の臨港パークで開かれた“憲法を守るための大集会”に出かけてきました。3万人もの人たちが集まったんだよ。
そこでは、憲法の最も重要な柱である“九条”を守ろうと、参加者のみんなで決意を新たにしました。
君たちはまだ幼くて、憲法九条がどれだけ大事かなんて、ぴんと来ないかもしれないけれど、君たちの未来にとって、とても重要な約束事なんだよ。
現在のわが国の憲法は、“二度と戦争をしない”“そのための軍備を持たない”と世界に宣言した世界で唯一の憲法なんだ。
その憲法九条のおかげで、この70年間、一度も戦争をすることもなく、平和を守り続けてくることができたんだよ。この平和主義に対しては、世界の人々が敬意を払ってくれている。じぃじもこのことには、日本人としてとても誇らしく思っているんだ。
でも、このところ、世界に誇るこの憲法、特に“九条”を面白くないという人たちの力が強まってきて、二度と戦争をしないと決めたこの“九条”が、変えられてしまいそうなんだよ。
連休明けの国会には、よその国の戦争にも積極的に加担するような戦争法案と呼ばれる法律が通されそうだったり、来年には、具体的に憲法九条をなくすための提案がなされるかもしれなくて、日本という世界で最も平和な国の形が大きく変わってしまうかもしれないんだ。
そうしたら、じぃじのお父さんの時代のように、若者たちが戦争に駆り出され、生命を落とすことも起きてくるだろう。その若者たちというのは、じぃじの大事な孫である君たちかもしれないんだ。
決して他所事ではない。
じぃじは、高校生になってこの憲法の大切さを自覚した時から、この憲法を自分の家族のように思ってきました。この憲法のおかげで、思う存分勉強ができ、そして、君たちが大好きな“ばぁびぃ”と出会い、結婚し、君たちのお父さんを育て上げることができました。
じぃじは生きている限り、若者を戦争に駆り出そうとする動きには、生命がけで反対し続けるつもりです。“戦争反対!”“憲法九条を守れ!”孫である君たちのために、日本の未来のためにもね。
いつか、じぃじのこの思いを理解してくれる日が来ることを祈ってやみません。
- Posted by 2015年05月20日 (水) |
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