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コラム

【3月号④】心の手当て

 1月に腎がんの手術をして入院生活を体験したが、予想以上に辛いものとなった。

というのは、同じ姿勢で6時間以上の手術を受けたため、麻酔から覚めた時に、激しい腰痛に襲われたのだ。

 若い頃より腰椎分離症と診断され、その痛みの防止のためにひたすら腰回りの筋肉を鍛えてきたのだが、それが最悪の時に発症したのである。

 

 傷の痛みに腰の痛みが加わって一睡もできず、それに加えて、窓側のベッド上は太陽の陽ざしで真夏状態。心身の疲労は極限に達し、心身のバランスが崩れていくのを感じた。

 

 ベッドに横にもなれず、座っていようにも体力が持たない。ただ歩いている時はいくらか気持ちが落ち着くので、傷の痛みに耐えながら、病院の廊下を夢遊病者のようにひたすら歩き続けた。

 

 担当の若い看護師にこの辛さを訴えても、その反応は芳しいものではなかった。

そんな中、ベテランの看護師に、すがるような気持ちで今の心身状態を訴えると、「身の置き所がないという状態なんですね?」と返してくれたのだ。

思わず「ピンポン!」と声を上げてしまった。やっと心の手当てをしてもらえた嬉しさが、身体中に満ちていくのがわかった。

 そして、「水枕を用意しましょうね」と言って、水枕を首に差し込んでくれたのだ。

その気持ちの良さといったら言葉にできない。

 

 自分の思いに共感という心の手当てと、そして水枕という物理的な手当てをしてもらったことで、身体中に気力が湧いてきたのだ。

〝これで、この苦しみを乗り越えることができる!〟と確信できた一瞬であった。

 

 そんな貴重な体験をした直後だっただけに、川口市の中3いじめ放置問題には胸が痛んでならない。

子どもたちは簡単に不登校にはならない。この場合も少年はぎりぎりまで耐え抜いて、心身が悲鳴を上げ身体が動かなくなることで、やむを得ず不登校を選択したに違いないのだ。

それまで、どれだけ身の置き所のない状態で苦しみ続けたことであろう。

 

 しかし、心の手当てをしてくれる人は誰も現れなかった。

それどころか、「不登校状態の解消が先。登校した上で関係を修復する」と、学校側にむごい対応をされてしまったのだ。

深い心の傷に、これでもかこれでもかと塩をすりこまれたのである。

 

 “わからせる”という権威的な対応しかできない教師はいらない。

心の手当てができる教師を育成するために、教師養成システムの根本的改革が不可欠である。

 

 今、学校がどんどん時代に取り残され、無用の長物化し始めているのを感じている。




  • Posted by 2018年03月18日 (日) | コメントコメント(0

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