この夏は、ずっと台風の襲来に怯えながら暮らした。
故郷の佐賀が台風による大雨で深刻な被害に遭ったばかりでなく、今まであまり台風の直撃が少なくて済んでいた関東地方にも次々に大型台風が直撃し、東京都下にある我が家も少なからず被害に直面したからだ。
台風19号の際には、道路に面する敷地に土嚢を敷き詰めて浸水を防ぐとともに、雨戸のない窓には内側から段ボールを貼り付けて窓ガラスの飛散防止をするなどそれなりの対策を講じたが、それでも被害は思わぬところからやってきた。
横殴りの激しい雨が長時間吹き付けたために、瓦屋根と外壁のわずかな隙間から雨が吹きこんで、2階の部屋の数か所から雨漏りがし、天井板が剥がれ落ちる寸前となったのだ。
家を流失されたり、全壊・半壊、浸水などの被害に遭われた方々に比べると微々たる被害であるが、これからのことを思うと不安が募る。
日本の気候は間違いなく変調をきたしているようだ。
夏の異常な暑さだけでなく、春と秋が消滅して、夏と冬の二季のみの列島へと変わってしまったようである。
その背景には、スペシャルタレントの一人であるあのグレタ・トゥンベリさんの指摘する地球温暖化現象がありそうだ。
生き物や植物はその変化に敏感である。
秋刀魚は日本の近海では獲れなくなり、北の海での遠洋漁業の対象となってしまった。
温暖の地方でしか生産できなかった温州みかんは、我が家の周辺でも見かけることが多くなった。このままいけば、青森や岩手でりんごの替わりにみかんを生産することになるかもしれない。
我が国の災害列島化は、地球の怒りの反映であろうか。喉元に突きつけられた匕首は決してセクシーでは片付けられない身の毛がよだつ恐怖である。
今や我が国の夏は、オリンピック招致委員会が世界にアピールしたような温暖で安定した気候では決してない。
東日本大震災の復興を置き去りにしたオリンピックには今でも反対ではあるが、今となっては、来日してくれる人々やアスリートのために、オリンピック開催期間中には、強力な台風、豪雨が襲来することのないことを祈るばかりである。
- Posted by 2019年11月08日 (金) |
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