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コラム

【12月号】引きこもりについて考える

 引きこもりの増加と、その長期化が問題となっている。30年以上も引きこもりを続けている人もいるという。

 私も相談に乗ることがあるが、その度に思うことはもっと早くに相談を受けていればということである。

 

というのは、引きこもりの長期化と比例して、自己肯定感とともに社会生活へのチャレンジ意欲は低下し、更には人への不信感が強まっていくからだ。
ある意味では、固い殻の中に身を隠し、必死に自分を防御しているように見える。

 

 一回や二回の母親の相談で解決するほど簡単なものではない。
母親たちの中には、この期に及んでも企業社会への復帰という夢にしがみついて、子どもに過度な要求をしている人が少なくない。

 

引きこもりが、ST気質ゆえの社会生活のつまづきであることが認知されると一歩前進であるが、それからのサポート機関が少ないのだ。

無料のカウンセリングの場、安心して過ごせる居場所、おしゃべりの場、職業体験の場など、ゆっくりとした回復を支える組織や機関が山ほど必要とされているのに…。

社会が自己責任論に支配されてきたが故に、セーフティーネットが構築されてこなかったつけである。

 

 社会に出てからのつまづきに比べると、思春期までのつまづきは多様な再チャレンジの場が用意されるようになってきている。通信制高校もその一つである。

 

 つまづいた時にトリセツ作りが進み、普通同調圧力の強い企業社会を避けて、自分の専門性を生かした職業を選べば、充実した人生を送ることができるだろう。

 ゆえに、私は不登校ラッキー!不登校ハッピー!と若者や保護者たちに伝えている。

 

 引きこもりの多くは、多彩な個性に目を向けてもらうことなく、小・中・高・大・企業へと続く単線型のレールに乗せられ、外れたら人生の落伍者にしかなれないと洗脳され続けてきた。わが国の単線型教育システムと企業絶対主義の犠牲者たちである。

もっと温かくて優しい世界が広がっていたら、こんなにも深く傷つき、社会に対する恐怖心を感じることもなかったであろう。

 

 スペシャルタレントの若者たちが企業社会に合わないことを、一日も早く教育現場の人たちに理解してもらうと同時に、企業社会とは違う世界に無限の可能性が広がっていることを知ってもらわねばならない。

 

近々、家族支援シリーズ第4弾として、『家族が変わる時!』(学びリンク社)が出版される予定である。

引きこもりの人々のトリセツ作りに役立つことを願っている。




  • Posted by 2019年11月26日 (火) | コメントコメント(0

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