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コラム

【12月号②】パワハラと自律神経

 あのビートたけしさんの運転手が、ビートたけしさんのパートナーであり事務所の社長でもある女性をパワハラで訴えた。

 日常的な暴言・監視・支配などの人格破壊的言動によって、自律神経のバランスを崩し、仕事を続けることが困難になったというものである。

 

 この一件だけでなく、パワハラや嫌がらせによって女性が男性を精神的に追いつめる事例が顕在化している。パワハラは男性だけのものではなくなったようだ。

 

 フィギュアスケートで活躍した織田信成さんは、関大の監督時代に女性コーチから様々な嫌がらせを受け、ストレスから高熱を発し入院を余儀なくさせられたとして、女性コーチをモラハラで訴えた。

 

 私自身もかつて、女性教諭の生活指導のあり方に異議を申し立てたところ、様々な嫌がらせを受けるようになり、ストレスから自律神経のバランスを崩し入院したことがある。その頃の不快感が今でも甦る。

 

 元来、男性の攻撃性は直接的であり、物理的な暴力として表現されることが多く、女性の攻撃性は間接的であり、表面化しないように表現されると言われてきたが、近年は女性も豊田議員のように直接的な暴力を振るうようになり、男性もトランプ大統領のようにSNSを利用してのパワハラを展開し、男女の性差も消滅しつつあるようだ。

 

 パワハラはいじめであり、人格破壊攻撃である。一度始めると快楽刺激に支配され、その快楽刺激を求め続けて相手を追い詰めることになる。麻薬と同じで、途中で止めることができないのだ。止めるどころか、あの教師いじめ事件のように、誰かが止めない限りいじめはエスカレートするばかりである。

 

 パワハラ・いじめの被害者に責任はない。加害者の共感力の欠如した人間性に問題があるのだ。

 しかし周囲には、パワハラ・いじめにあった側にも問題があるとの見方をする人も少なくない。

そのため被害者は「自分に問題があるから責められるのだ」と思わされることが多く、周囲に助けを求めることが憚られてしまう。そのために我慢を重ねて自律神経のバランスを崩してしまいがちである。

 被害者に責任の一端をなすりつける考え方は、パワハラ・いじめを容認し助長するだけでなく、心身を病む人を増やすばかりである。

 

 そういう意味で、「こんな程度のことで男が騒ぎ立てて」とか、「少し精神的にひ弱ではないか」という逆風を乗り越えて、男性が女性を訴えるという勇気ある決断を下した、ビートたけしさんの運転手、織田信成さんの提訴に拍手を送りたい。

そしてこの行動を通して、パワハラが自律神経の失調をもたらすだけでなく、深い後遺症を残すことについての理解が広まることを期待したい。




  • Posted by 2019年11月27日 (水) | コメントコメント(0

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