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コラム

【11月号②】高すぎる大学の学費
【11月号②】高すぎる大学の学費

 コロナ禍にあって、対面授業を受けることができず、大学の施設を利用することもできないのに、学費が高いままなのは納得がいかないという意見が大学生の間で広がっている。大いに共感できる意見である。

 アルバイトの収入が減り、家賃が払えず、大学中退を視野に入れている大学生も増えているようだ。自助を要求するのは余りにも酷である。

 フランス・ドイツなどのように入学金と授業料が課せられていない国もある中で、我が国は私学では文系でも年間100万円は当たり前、理系では200万円を超えるところがざらである。

わが国の大学は高い学費を徴収しながら、なお且つ国の助成金を受け取っている。それ故か、大学の建物はどこも近代的なビルとなり、その威容には驚かされるばかりである。県庁や市役所がどんどん立派になるのに似て、巨大な施設で権威を示そうとしているようにも見える。

 大教室に数百人を詰め込んでのマスプロ授業、そして授業期間は一年の半分程度しかない。一授業当たりの単価が高すぎるのだ。大学の学費が半分になれば、貸与型の奨学金という利子付きの借金を背負わなくても済む。
欧米諸国の奨学金は給付型で返済が免除されるしくみとなっていることを考えると、日本の学生の自己負担は余りにも大きいと言わねばなるまい。

 教育関係者がこぞって大学へ大学へと子どもたちを駆り立て、大学の経営の片棒を担ぎ、若者たちには背負いきれない程の借金を負担させている。大人たちが寄ってたかって、若者たちをしゃぶりつくしている構図が浮かんでくる。少なくとも私にはそう見えて仕方がない。

 「大学を出るのが当たり前!」「今どき、高卒ではまともな仕事には就けない」「大卒と高卒では生涯賃金が大きく違ってくる」などと、若者たちは繰り返し刷り込まれて疑うことなく大学を目指す。大学で何を学ぶのか、どんな専門性を身につけるのか、深く考える余裕すらなく、ただただ敷かれたベルトコンベアに乗って大学へと運びこまれるのだ。

 そして、はっと気が付いた時には、バカ高い学費を払うための過酷な生活だけが残される。高い学費を払うためにひたすらバイトに時間を取られ、身も心も悲鳴を上げることになるのである。女子学生の中には、風俗の世界に身を投ずる者もあると言う。

 普通高校においては、この現実を見据えた進路指導がもっと行われるべきである。大学進学一辺倒の進路指導であってはならない。就職を含む地元密着型の進路指導を丁寧に展開すると同時に、夜間大学・通信制大学にももっと目を向けて欲しい。

 

 新政権には携帯料金の値下げも有り難いが、この大学の学費の値下げこそ緊急に取り組んでもらいたい課題である。




  • Posted by 2020年11月12日 (木) | コメントコメント(0

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