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コラム

【11月号④】レジリエンス
【11月号④】レジリエンス

 野口聡一さんら四人の宇宙飛行士を乗せた民間の新型宇宙船「クルードラゴン」の1号機が、国際宇宙ステーションに無事到着した。

 この民間の宇宙船は野口さんの発案で「レジリエンス」と命名されたそうである。

「レジリエンス」とは、元々物理学用語で復元力・反発力を意味するのだが、近年は心理学の領域でも使われている。

私は更に応用して「切り替える力」として、拙著の家族支援シリーズ第三弾のタイトルに使っている。

 このなじみ深い用語が、世界中の人々に届けられたことは嬉しい限りである。

 今、新型コロナに苦しめられ、気持ちが折れかかっている人々にとって、復元力・反発力・切り替える力は何より重要である。

 「レジリエンス」の宇宙での活動は、地上にあって新型コロナと闘っている我々に対する力強い応援メッセージである。

 時を同じくして、新型コロナワクチンの開発成功が発表され、来年の春先には医療従事者や高齢者には接種が始まりそうである。その効果に信頼がおけそうというので、これが期待通りであればまさしく人類のレジリエンスとなるであろう。

 〝明けない夜はない〟〝止まない雨もない〟明日を信じて、折れそうになる心と闘いながら、この冬を乗り越えたい。

 野口さんを始めとするクルーが半年間の任務を終え、無事帰還されることを切に願っている。




  • Posted by 2020年11月22日 (日) | コメントコメント(0

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