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コラム

【12月号③】親の言葉

 わが国の子どもたちの自己肯定感は諸外国と比べると著しく低い。
更には、未来に対しても否定感が強いのも特徴である。

 自分に対する評価は生まれ落ちた時から低かった訳ではない。全能感の塊として生まれてくるのだ。

それが親から否定的な言葉のシャワーを浴び続けることで、自己否定感が強まっていくことになる。

 親としては子どもの事を思うあまりであろうが、いつの間にか指示・要求が中心となり、期待通りの反応や成果が見られないと否定的な言葉が増え、最終的には強迫的な言葉に繋がっていくことが多い。

「こんなこともできなかったら、先々苦労するよ!」

「こんな成績じゃあ、ろくな仕事につけないからね!」

 子どもにとって親の存在は絶対であり、親の言葉の一つ一つはずしんと重たい。強迫的な言葉を聞くたびに、未来に対する希望と自信が失われていくのだ。

 

 「明日は必ず登校する」と約束した子どもが、朝になって起き上がることができず布団をかぶっているのへ、母親がかっとして投げかけた言葉がすさまじい。

「裏切り者!」

「卑怯者!」

「親不孝者!」

子どもも黙ってはいない

「死ね!」

「ウザイ!」

「消えろ!」

 これではお互いに心を傷つけあうばかりであり、家の中のムードは荒む一方である。

 親子であっても口にしてはいけない言葉がある。子どもの肺腑をえぐるような鋭く突き刺さる言葉は、横っ面をひっぱたかれるより何倍もこたえると子どもたちは語る。

 

 今子どもたちは、学力でしか親を喜ばせる方法がなくなっている。
子どもたちの世界から、家での手伝いや労働の場は失われ、優しさや勤勉さそして正義感などは評価されることはない。ただ学力のみが子供たちに取って唯一絶対の値打ちとなってしまったのだ。

 こんな息の詰まる楽しくない子ども時代を過ごすことを余儀なくされ、その上で親から指示・要求・脅迫と言う自己を否定されるような言葉のシャワーを浴び続けたならば、自己肯定感が低くなるのは当たり前である。

 

 わが国の教育改革は、教育勅語を再生させようとするような教育改革ではなく、学力一辺倒の教育から学力以外の生きる力がもっと評価されるような、真に子どもの立場に立った教育改革が緊急に必要となっている。

 

 最高学歴の人たちが嘘をつく姿を見るにつけ、〝学力〟〝学歴〟が全てではないことが明らかになっている。あの人たちが決して幸せそうには見えないからだ。

〝幸せ〟とは

  人に愛されること

  人に褒められること

  人の役に立つこと

  人から必要とされること

 幸せと学歴は比例しない。学歴とは無縁な所に幸せはころがっている。

国の教育改革は必要だが、その前に親の意識改革が求められている。

 〝毒〟のある言葉は決して幸せを呼びはしない。




  • Posted by 2019年12月07日 (土) | コメントコメント(0

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