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コラム

【11月号】水田が学校

10月上旬、群馬県板倉町での稲刈りに参加した。ここには、私がこの春まで関わっていた通信制高校が借り受けている、地域交流・異世代間交流の拠点となる水田がある。私にとっても大事な学校の一つである。凡そ300坪(一反)の広さがあり、無農薬・有機農法による栽培にこだわっている。種もみの選別から、育苗、田植え、草取り、稲刈りと、全て生徒たちの手作業で行い、ここ数年は6俵以上の収穫量がある。


収穫した米の一部は、毎年、自分が生まれた時の体重分を袋詰めにし、母親に感謝のメッセージを添えてプレゼントすることにしているが、大変好評である。残りの米は、昨年度は2ℓのペットボトルに詰めて、シールを貼り、製菓専門学校とコラボして創りだした、“米プリン”とともに、高崎市商工会主催の販売甲子園で販売し、即座に完売となったほどである。


今年の稲刈りには、不登校体験者生徒15名、サポートスタッフ10名、高崎警察少年課の担当者2名、少年課がサポートしている少年4名、地元の高校生1名、地元の農家の方々10名、そして地元選出の県会議員さん1名が参加。昔ながらの稲刈り鎌を使って刈り取り、やぐらに稲束を掛けるところまで、一気にやり切ることができた。


水田のあちこちで、農家の先生が鎌の使い方、稲の束ね方、運び方、干し方まで、見本を示して下さり、ちょっと指導の手が入るとみるみる手つきが良くなり、作業効率もアップする。


刈り取って、束ねた稲を天日干しにするための。“牛”と呼ばれる竹の役らが組み立てられ始めると、生徒やスタッフの眼が一点に釘付けになる。長い竹の棒を組み合わせていく、80歳を超えた老農夫のその身軽さと、手際の良さに、皆がしばし見とれてしまったのである。永年鍛えあげられてきたプロの技に、組立てが終ると、感動の拍手がわき起こった。


水田という教室での指導は、農家の先生方にお任せして、私の仕事場であるカウンセリング室は、この日は、川風が快く吹きわたるあぜ道。疲れた生徒たちが、ちょっと一休みしにやってきては、おしゃべりをしていく。


一緒に汗を流してくれた県議さんに、「この姿が、我々の目指す学校だ!」とおっしゃっていただいた。足尾銅山の公害反対運動で有名な田中正三翁の出身地、栃木県佐野市に川を隔てて隣接するこの地域では、田中正三翁の、豊かな自然を守り抜こうとした生き方に共鳴する人が多い。この県議さんもその一人で、田中正三翁の掲げた理想を基本理念とし、地域全体を学校とするプロジェクトを進めている。その思いを熱っぽく語っていただいた。“地域の全てが学校であり、教室である”そして、“地域の人々は皆先生”。大きな校舎や体育館、そして広大なグラウンドなど必要ないのだ。本当に教えてあげたい人、一生懸命教わりたい人がいれば、学校は成立するのである。


学校は、誰がどんな形で創っていいはずである。私も佐賀で、未だに実現できないでいるプロジェクトが二つある。一つは、佐賀市大和町松梅の和紙の里での学校づくりである。地元の農家に不登校の子どもたちをホームステイさせてもらいながら、和紙づくりを学ぶとともに、地域の人々に農業や林業、そして、伝統行事を体験させていただく学校である。


もう一つは、高校を卒業した若者たちに、ギャップイヤーの一環として、2、3年間を県下の農家にホームステイさせてもらって、実地に農業を学ぶという佐賀農業大学構想である。


近い将来必ず実現したいと考えている。




  • Posted by 2012年11月19日 (月) | コメントコメント(0

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