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コラム

【6月号③】18歳意識調査
【6月号③】18歳意識調査

 日本財団が行ったインド・インドネシア・韓国・ベトナム・中国・イギリス・アメリカ・ドイツと日本の18歳の若者各1,000人を対象にした「国や社会に対する意識調査」(20199月下旬から10月上旬) で、日本の若者の際立つ意識の低さが浮き彫りとなった。

 質問項目は ①自分を大切に思う ②自分は責任ある社会の一員だと思う ③将来の夢を持っている ④自分で国や社会を変えられると思う ⑤自分の国に解決したい課題がある ⑥社会の課題について家族や友人など周りの人と積極的に議論している。

 この6項目の全てにおいて、日本の若者の数字が最も低く、日本の若者が自分自身とわが国の未来に夢と希望がもてなくなっているショッキングな実態が示されている。

 特に①については、中国の若者が89.9%であるのに対して、日本の若者は29.1%であり、③については、韓国が80%代で他の国々は90%を超えているのに対して、日本は60.1%である。④についてはインドが83.4%であるのに対して、日本はわずか18.3%でしかない。

 いかにわが国の若者たちが閉塞感にとらわれているかを示しており、わが国の学校教育と社会の構造が若者から夢と希望を奪ってしまっている現実に、大人の一員として責任を感じざるを得ない。

 わが国の普通同調圧力、普通絶対主義は相変わらず支配的である。幼い頃から、集団の輪の中からはみ出さず、ハブかれることがないように自らを殺して生きなければならない。

 その上、親の世代は就職氷河期世代であり、格差社会での生き辛さを目の当たりにしてきたことも無縁ではあるまい。

 今だけ自分だけ!の新自由主義経済の広がりによって格差は広がるばかりで、真面目に働けば幸せになれるという幸せモデルが見えなくなってしまったのだ。若者の周囲では、夢のある話は聞こえてこなかったのではあるまいか。

 女子ゴルフのメジャー大会で、笹生優香選手と畑岡奈紗選手が共に首位でプレーオフに進出した。

笹生選手は代々木高校、畑岡選手はルネサンス高校という通信制高校のゴルフ部出身である。二人とも自分の夢を実現するために、自分のニーズに合ったオーダーメイドの高校生活を選んでいる。

 集団の規律や相対評価に縛られることなく、伸び伸びと自分の得意分野を伸ばすことに集中できたからこそ、弱冠19歳で世界の頂点に立つことができたのだ。

 若者の意識調査の結果は、わが国の教育が時代遅れであり、世界から取り残されていることを示している。

 このままの教育システムと教育内容を続けるならば、若者たちの閉塞感は更に強まり、精神的に病むものが増え、自殺者も増えることであろう。

 学力絶対主義の教育から、みんなで議論し合い創造力を育てる教育、一人一人が自分の得意を伸ばせる教育へと変わるために、普通高校を解体しオーダーメイドの教育ができる専門高校を増やすことが必要である。

 物事がうまくいっている時にはそれを続けよ。うまくいっていないのであれば潔くやり方を変えよ。というのがカウンセリングの鉄則である。

 教育システムも同じであろう。思い切って変える教育ビッグバンの時期が来ている。




  • Posted by 2021年06月14日 (月) | コメントコメント(0

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