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コラム

【8月号】発達ダイバシティ

 73日・10日のコミュニケーションセラピスト養成講座。30日・31日の家族支援カウンセラー養成講座。この二つの講座を無事終了させることができ、心からほっとしている。

 両方の講座に参加いただいた方も数名あり、さぞお疲れだったことと思う。

北は北海道から南は沖縄まで、多額の費用をかけて参加してくださり、ありがたくて胸が熱くなる思いがする。

 

 家族支援カウンセラー養成講座は、次回で10回目の節目を迎える。

こうして頑張ってこられたのも、汐見稔幸白梅大学学長のご支援の賜物であり、いつも感謝の気持ちでいっぱいである。

 

 汐見先生は、発達障害という呼称に対して違和感を持たれ、私が提唱してきたスペシャルタレント気質(ST気質)という肯定的な呼称に共感を示して下さって、各方面で、ST気質に対する認知が広がるように応援していただいている。

 

 汐見先生との話の中で、わが国の教育界にある、子どもは皆右肩上がりに同じように発達曲線を描いて成長するという、旧来の発達観に対して、子どもたちの発達の仕方には多様性があるという、新しい発達観を打ち出す必要があるとの認識で一致していた。

 

 ギフテッドと言われる天才児たち、自閉症児に見られるサバン症候群の子どもたち、五感力豊かだが能力に凹凸や偏りのあるST気質の子どもたちなど、旧来の発達観からはみ出した子供たちが増え続けている。

 旧来の画一的な発達観に基づいて、これらの子どもたちを指導しようとすれば、得意なところを伸ばすよりも、子どもの人並みに達しないところを人並みにさせようとすることになり、子どもたちに大きなストレスを与えてしまうのだ。

 

 そんな中で、汐見先生が発達ダイバシティ(多様性)という発達観を提唱して下さることになった。

 私は、この発達ダイバシティという、柔軟で新しい発達観にもろ手を挙げて賛成したい。

 発達ダイバシティには、学びの場ダイバシティが 求められる。

 今の教育は、同じ年齢の子どもを狭い教室に閉じ込め、全国同じ教科書で同じ進度で学ばせ、全国一斉の学力テストで競わせる。
そこで判定されるのは、教わったものを記憶し、それを定められた時間内に再生する能力でしかない。それは、人間としての能力の270分の1でしかないのだ。

 

 子ども一人一人の多様な発達に合わせて多用な学びの場を用意し、個性を伸ばしていく教育こそが、日本の未来を輝くものにすると信じてやまない。

 “発達ダイバシティ”という新しい発達観を皆さんの力で大きく広げて欲しい。




  • Posted by 2016年08月22日 (月) | コメントコメント(0

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