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コラム

【4月号】不登校家族の支援

不登校におちいる子どもの大半に同じような気質が存在する。柔軟性に欠け、得意な領域と苦手な領域が二極されるアンバランス型とも呼べる気質である。多数派であるバランス型の子どもたちが、集団生活にあまりストレスを感じないで適応できるのとは対照的に、みんなと同じスピードで、同じやり方で、同じことを要求されることに大きなストレスを感じてしまうのだ。
最も苦手の領域が集団に合わせるということである。反面、これらの子どもたちは、人にはない優れた感覚と才能を有することが多い。
私は、これらの子どもたちを、メジャーリーグで活躍するイチロー的ST(スペシャルタレント)気質と名づけて、その共感的理解とサポート方法を模索し続けてきた。(不登校解決の分野において、その研究と実績には自負するものがある。)


全国で不登校の相談を受け、そのサポートに力を注いできたが、不登校の背景にこのST気質が関わっていることが殆どであった。ST気質は家族性のものなので、兄弟姉妹がそろって不登校になる事もめずらしくない。
ゆえに、家族を丸ごとカウンセリングし、家族を丸ごとサポートすることが欠かせない。
私は、この苦戦する子どもたちの家族、特に母親に対して、このST気質ゆえに、子どもが集団生活でどれだけ辛い思いをしているかを理解してもらうことに全力をあげてきた。
母親が子どもの苦しみを理解するとともに、この不登校が子どもの責任でも母親の責任でもなく、家族性の遺伝的気質によるものであり、学校の保守的で硬直化したシステムにこそ原因があるのだと理解できた時、子どもの心理的負担はぐっと改善する。母親が笑顔を取り戻すことによって、子どもの喪失した心のエネルギーが回復していくのだ。


だからといって、不登校がすぐに解消するわけではない。
それは、これらの子どもたちの基本的に集団生活が苦手であるという問題は解決しておらず、以前と同じシステムの同じ学校生活に戻る事には抵抗が強いのだ。私は、在籍校に対して、子どもの気質を理解し受容してもらうとともに、二つのことを提案してきた。
①子どもの苦手な分野には眼をつぶり、内なる鉱脈(才能、能力)を見つけ出し、それを応援する
②まじめで、柔軟性の乏しい子どもたちが疲れを感じた時、逃げ込めるシェルター(パーソナルスペース・自閉的空間)を用意する。その受け入れ体制が整わない場合は、別の居場所(通級学級、適応教室、相談学級など)を子どもたちに勧める。


さらに、子どもたちの学校・集団生活に対するトラウマが強い場合はフリースクール・ホームスクールを提案してきた。身近な場所にフリースクールがない時には、積極的にホームスクールを提案し、実現化してきた。ホームスクールは自宅を学校とすることであり、母親が校長になる。
校長である母親は、在籍校に対して、ホームスクールを開設することを伝え、登校刺激をしばらく控えてもらうよう要請する。その上で、子どもと相談し、独自のカリキュラムを作成すればよい。基本的には、体力づくり、物づくり、学習活動を三本柱として、子どもに合わせたシステムを創ればいいのだ。私は、全国のホームスクールをサポートする役割を果たしてきた。ある意味では、通信制の小中学校版とも呼べるだろう。


子どもたちは、それぞれの個性・気質・能力に合わせて、個別的な教育支援を受ける権利を有している。しかし今、ST気質の子どもたちは、戦後60年続いている保守的で硬直的な、学力至上・集団適応力絶対主義の学校システムに合わせることに、大きなストレスを感じ、自らの生命を守るために、緊急避難としての不登校に追いこまれているのだ。
学校とは本来、子ども一人ひとりの内なる能力を見つけ出し、それを天まで伸ばすこと、そして、全ての子どもを笑顔にする場所であるはずだ。
この教育の原点に戻ることが不登校を解決する最大の力だと確信している。




  • Posted by 2012年06月25日 (月) | コメントコメント(0

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